ニッケイ新聞 2011年5月10日付け
21年間続くNHKラジオの最長寿番組「ラジオ深夜便」が初の海外特集としてブラジルから17、8日の両日、午後11時〜午前5時(ブラジル時間同日午前11時〜午後5時)に放送する。
青木智栄子(ホテル経営者)、高橋ジョー(国際交流基金顧問)、海谷秀雄(トメアスー文協元会長)各氏のインタビューのほか、「ブラジル音楽」、日系人がリクエストする「にっぽんの歌こころの歌」、「ブラジル音の風景」など、様々な観点からブラジルの表情を切り取り日本の聴取者に伝える。
案内のため来社した若林則康チーフ・ディレクター(43、愛知)、西村大介エンジニア(49、東京)は、「移民の方が大事にしてこられた『人の絆、温かみ、助け合いの心』を日本の人に伝えられたら」と話す。
東日本大震災の影響で番組延期も検討されたことを明かしながら、「日本人も捨てたものじゃないということを地球の反対側から逆輸入したい」と意気込む。
ブラジルで聴くには、短波放送の周波数(15335kHz)に合わせる。日本時間午前2〜4時(ブラジル時間午後2〜4時)は、通常の送信(9835kHz)が並行して行なわれるので、この時間帯に限り2つの周波数で聴取可能。