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登記所に赴く同性愛者達=最高裁判決後の反応様々

ニッケイ新聞 2011年5月11日付け

 最高裁が5日に同性愛者同士のカップルにも一般夫婦と同じ権利を認めるべきだとする判決を下した事で、6日以降、登記所に赴く同性愛カップルが増えている。
 9日付メディアによると、6年越しで養子縁組を望んでいたトニ・レイス氏とデイヴィッド・アラド氏は、パラナ州クリチバの登記所で正式にカップルとして登録後、一直線に2人の子供を養子として迎えるための手続きに向かった。
 ゴイアス州のジャーナリスト、レオ・メンデス氏の場合、1年間共に生活してきた学生のオジリオ・トーレス氏を扶養家族として保健プランに加入させ、自分に何かあった時も相手が自分の家に住み続けられるよう手配済みだったが、普通の夫婦なら当然の一つの石鹸を一緒に使うという行為も未認可のカップルには認められないからと、登記所に赴いた。
 7日付エスタード紙などによると、福音派の教会の中からは教会で同性愛者同士の結婚式を挙げるのを拒む事を認めるための法整備を求める声が出始める一方、人種差別同様に同性愛者を差別する事を犯罪と見なす法案作成への取組みが加速化との報道も続いている。