ニッケイ新聞 2011年5月13日付け
サンパウロ州ピラール・ド・スール日本語学校の生徒から東日本大震災の被災地、日本への応援メッセージが寄せられた。同校では3月から4月までの1カ月半、「震災学習」と称して大震災について学んだ。寄せられたメッセージは、生徒たちが最後のまとめとして書いた作文から抜粋したものだ。以下に掲載する。(編集部)
日本は悪いじょうきょうになったが、頑張って一生懸命にやると、きっとむくいがある。「日本、頑張れ。おうえんしますから。ファイト!あきらめないで、自信を持ってAJA、AJA、FIGHTING!何があっても日本は日本らしく頑張っていこう!
岡村ゆみ(15才)
世界中の目が日本に向いているから、今は援助とか助言とか聞いたら、皆はもちろん日本をできるだけ助けます。
日本は僕の夢だ。しかし今の日本の被害は見るにたえられないぐらいひどい。でも日本は強い国。きっと復興すると僕は信じる。日本、がんばれ〜!
武安よういち(15才)
今、日本は大変な事になっていて、みんなの助けが必要です。日本が早くもとにもどることを願っています。PRAY FOR JAPAN 井伊るみ(14才)
震災にあった人達におみまい申し上げます。今は厳しい事になっていると分かっていますが、世界中の人々が日本が元気に立ち直る事を祈っています。
「日本、頑張って。一人じゃないよ!世界中の皆の力で日本を立て直すからね。これからどんな事があっても、皆はずっとつながっている!」 安藤あきら(14才)
ほうしゃのうはとっても危険なことです。私は、「作る時にいっしょに、それがこわれたら直す機械も作らなければいけません」と思います。
その後も家がない、食べ物がない、お金もないという人がたくさんいます。私がそこにいたら、たぶんもう気持ちに負けて、あきらめることになったかもしれません。でも日本人たちはがまんして冷静で避難生活とたたかっています。そのたたかいは誰が勝つかわからないけど、皆の力、きぼう、おうえんがあったら、きっと何かいいことがくる! 角田ゆかり(15才)
これからどうなるの。どうやって生きていけるの。仕事も家もどうするの。全部をやり直すのに何年もかかります。ニュースを見た時、ある女性はこう言いました。「命は助かったけど、今はそれが良かったのか悪かったのか分からない。」人間からそんな言葉を聞くなんて悲しいことです。なぜなら何よりも自分の命が一番です。死んでない事にちゃんと感謝しないといけない。生きているからこそ顔をあげて前に進まないといけない。前よりももっと良い日本になれると世界中に見せよう。日本人は強いから!PRAY FOR JAPAN! 岡田えり(15才)
(ピラール・ド・スール日本語学校で行われた「震災学習」の様子は同校ホームページ〈http://www.geocities.jp/ejps2006/〉で見ることができる)
写真=ピラール・ド・スール日語校の生徒たち