ニッケイ新聞 2011年5月13日付け
文協で10日にあった韓国の行政組織からの震災義捐金の記者会見には、同組織の幹部3人が出席した。非常に友好的な雰囲気で終始和やかに会見が進行したことが印象的だった。事務局長のキム氏が、自身の経営する会社に勤務する日系3世の大野ドウグラス氏に「義捐金を日系コロニアに送りたいのだが、どうすれば?と相談を持ちかけたところ、元々知り合いだった木多文協会長を紹介したことで今回の寄贈に繋がったという。
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国内最大級の芸術祭典「SP—ARTE」がサンパウロ市イビラプエラ公園内のパビリオンで12日〜15日まで開催される。金曜は午後2時〜10時。土日は正午〜午後8時。一般30レ、学生・60歳以上は15レ。現代彫刻から絵画まで、 様々なジャンルの作品を展示。日本人造形作家の大竹富江さん、日系人画家のジェームズ工藤さんの作品も展示される。この週末、芸術の秋を過ごされてはいかが。
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サッカーJリーグの名古屋グランパスに所属する田中マルクス闘莉王選手が愛知県内のブラジル人学校生徒10人を観戦に招待した。中日新聞が報じた。日系三世の彼は高校時代に渡日。厳しいサッカー練習の傍ら、必死で日本語を習得した経験がある。もしかすると、慣れない日本で暮らす子供達と昔の自分の姿が重ねているかもしれない。観客が選手を応援し、選手も観客を応援する。プロスポーツの理想の形が垣間見えた。