ニッケイ新聞 2011年5月14日付け
サンパウロ市イジエノポリス区の地下鉄6番線の駅建設反対運動にもかかわらず、新しい駅の建設場所はイジエノポリス区の中心部になりそうだと、13日付フォーリャ紙などが報じた。
建設場所は確定していないものの、新駅予定地としてジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事が言及していたパカエンブ大通りとアラゴアス通りの交差点から半径300メートル以内でないと、利用者数が少なく、新駅建設の意味がなくなると企業側は説明している。
アウクミン知事自身イジエノポリス区内への駅の建設を保証しており、「場所の選定は技術的判断によるもので、一部の人達の反対によって場所を変更することはない」と述べている。
地下鉄側は当初、アンジェリカ大通りとパカエンブ大通りの2カ所に駅建設を予定しており、パカエンブ駅の建設は経費削減のため2010年7月に諦めたが、アンジェリカ駅建設反対運動により、パカエンブ駅建設案が再び浮上。しかし、当初の同駅予定地は技術的判断によって再び諦められることとなった。
リオデジャネイロ市でも地下鉄の建設に関する問題が起きており、4番線拡大のために州政府が選択した経路に対し、南部7区の住民から批判の声が上がっている。州政府の当初の計画では始点がボタフォゴ区だったものが、現在の計画ではイパネマ区の1番線終点を始点とし、2015年までに市中心部と西部のバーラ・ダ・チジュッカを繋ぐ形に変更されたため。