ニッケイ新聞 2011年5月17日付け
サントスFCは、15日のサンパウロ州選手権決勝戦第2戦目で対戦相手のコリンチアンスFCを2対1で下し、昨年に続き、2年連続でサンパウロ州選手権チャンピオンに輝いたと、16日付エスタード紙が報じた。
今回の試合の明暗を分けたのは、サントスのチームとしてのバランス。ガンソが怪我で欠場したり、エラノやネイマールが相手チームに執拗にマークされたりしたものの、アロウカやアドゥリアノ、守備の選手らも含めたチームワークの良さが、サントスを優勝へと導いた。
アウロカは、ゼ・エドゥアルドのパスを受けた前半16分、エリア内からのシュートで入団後初のゴールを決めたほか、前半終了間際にもゴールポストにロングシュートを当てるなど、ガンソに代わる活躍ぶりを見せた。
また、後半38分にはサントスの顔ともいえるネイマールが相手ゴールキーパー、ジュリオ・セーザルのエラーに助けられ、決定点となる2点目を決めた。コリンチアンスも後半41分にモライスが1点返したが、それまでとなった。
今回のサンパウロ州選手権優勝はサントスにとって19度目の快挙で、今大会では、23試合を白星14に引き分け6つ、黒星は3つのみと好成績を収めている。
チャンピオンになった理由の一つとして取り上げられているのが大会後半に就任したムリシー・ラマーリョ監督で、守備に力を入れた同監督は、今まで批判を受けていたチームの弱点をわずか36日の間に克服した。
また、ネイマールも全大会を通して重要な役目を果たした。「優勝できて本当にうれしい、誰のゴールかなんて関係ない。次はリベルタドーレス杯優勝に向けてがんばりたい」とコメントした。
サントスはブラジルを代表するクラブチームとして、唯一リベルタドーレス杯に残っており、18日には、サンパウロ市パカエンブー競技場で、オンセ・カウダスと準決勝進出をかけて準々決勝第2戦目を戦う。第1戦目はサントスが1対0で制し、一歩リードしている。