ニッケイ新聞 2011年5月17日付け
ブラジル日本都道府県人会連合会(県連)の4月度代表者会議が先月28日午後、文協ビル会議室で開かれた。7月のフェスチバル・ド・ジャポンや東日本大震災の義捐金活動、県連創立45周年などについて報告があったほか、3月の定期総会で就任した園田昭憲会長が任期中の目標を発表した。
園田会長が義捐金について、会議当日までに44万レアルを送金したこと、金融取引税が1672レアルかかったことなどを報告。今後も受付を継続することを発表した。会長からはあわせて、定款上4月末で任期の切れる与儀昭雄前会長を顧問に推薦することが提案され、拍手で承認された。
フェスチバルに関しては、予定していたテーマ「食と健康」に加え、東日本大震災の復興支援を目的に「甦れ!美しき日本」をサブテーマとし、震災と復興の様子を紹介し、日本の観光をPRするパネル・映像展を企画していることが発表された。(本紙5日付け既報)
今年度フェスチバルのスポンサーは、進出・地場日系企業の中には既に参加が決まっているところもあり、銀行などと交渉を行っているという。また、当初予定されていた食ブースの飾りつけを競うコンテストは日本の大震災を考慮して中止された。
45周年記念行事について園田会長は、当初は功労者の表彰などを予定していたが、福島第一原発の問題が落ち着いていないことを考慮して「新事務所の改修工事が終わった後に内輪でやりたい」と提案し、承認を受けた。
またこの日は、委員会報告に先立って園田会長が発言。任期中の目標として、県連内の法的整備を進め、県人会への協力体制を整えるほか、アセベックス(県費留学・研修生OB会)、ブラジルふるさと創生協会など関連組織との連携を進めて行く考えを示した。あわせてこうした活動のため「委員会の役割が重要になる」と述べ、協力を呼びかけた。