ニッケイ新聞 2011年5月17日付け
県連は新事務所として文協ビル5階の旧援協本部購入を決めているが、書類が整っていないためまだ改修に入れない状態。さらに最近になって、文協ビルのIPTU(土地家屋税)が各団体別から一括請求に変わったことで、5年分の滞納が発生していることが分かった。代表者会議でもこの件について質問があり、援協副会長を務める坂和三郎東京都友会会長が事情を説明。援協の分に関しては今月末までに解決する見込みだという。
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JETROサンパウロの澤田吉啓所長によれば、総合商社の中には昨年からブラジルへの語学研修生を倍増、3倍増させる企業もあり、力の入れようが感じられる。しかし、同じ地域に研修生を固めるのを避けるため、急な増加によって研修先の確保が難しくなっているとの話も。
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鶴岡東高校サッカー部とピエダーデ文協との交流事業。従来の、サッカーならサッカー選手だけの交流と違って、地方の日系コロニア全体と交流するというのは興味深い試みだ。先方では震災の影響で自粛も検討されたそうだが、実施したおかげで双方にとって良い思い出になったはず。世話をした国井精さんも、「ピエダーデの皆さんの協力あってこそ」と感謝する。ここで生まれた絆がこれからも続いてほしい。今回は日語校や運動部が盛んということで同地に依頼したそうだが、他の地方文協でもこうした交流が行われ、地域日系社会の活性化の一助になれば何よりだ。