ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
消防車にコンピューター=出動活動の迅速化を図る
ニッケイ新聞 2011年5月18日付け
2014年のワールドカップ開催などを前に、サンパウロ州では、消防署所属の車両にも軍警車両同様のGPS付のコンピューター設置を進めていると16日付エスタード紙が報じた。
サンパウロ市内を走る消防車両90台にはすでに搭載が始まった小型コンピューター利用には、現場に最も近い車両が道路情報なども手に出動出来る上、消火栓の位置も図示、受け入れ可能な救急病院も即座に確認できるなどの利点があり、ビルの設計図などの情報も増し加えていく意向だという。
州政府は今年中に2300台に機器導入の予定で、必要経費は480万レアル。火災や事故の場合、1分1秒の違いが生命をも左右するため、より迅速な対応が必要な現場では、的確な情報が即座に入手できれば、出動時間や負傷者や病人の搬送時間がこれまで以上に短縮できると、大きな期待がかかっている。