ニッケイ新聞 2011年5月19日付け
民主社会党のジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事は16日、地下鉄4号線(黄)のピニェイロス駅の開業式で、4号線建設の第一段階の最終項目であるルス駅とレプブリカ駅を10月末までに開業することを発表したと、17日フォーリャ紙が報じた。
現在のスケジュールでいくと、10月までの第一段階の完成は、予定より1カ月早いものとなっているが、当初の計画と比較すると、大幅に遅れたことになる。
第一段階の最終工事には、ルス駅とレプブリカ駅が含まれており、当初の予定では2008年の開業だったが、政府は2009年、2010年へと期限を延期してきた。
ピニェイロス駅はサンパウロ州都市電車公社(CPTM)との乗り換えができないまま、未完成の状態での開業となったが、アウキミン知事は6月2日までにCPTM9号線と乗り換えを行うための歩道橋を開通させると約束している。
今のところ、同駅でCPTMから地下鉄へ乗り換えを行うためには、チケット2枚分の支払いが必要となる。
ピニェイロス駅は近代的で十分な照明がされた造りとなっているが、携帯電話のアンテナが立てられておらず、携帯電話が使用できない。4号線の管理を任せられているVia Quatroのルイス・ヴァレンサ社長によると、携帯電話会社との契約は近いうちに結ばれるという。
6月30日からは4号線のブタンタン駅、ピニェイロス駅、ファリア・リマ駅とパウリスタ駅の営業時間が延長され、月曜日〜金曜日(祝日を含む)の午前4時40分〜深夜0時までとなる。それまでは今までどおり、午後3時までの営業となっている。
6月末の営業時間延長の時点で利用者の数は4万人から25万人に増える見込みで、新しく2駅が開業し、1号線(青)と1日150万人の利用者がいる3号線(赤)とも結合される10月末には、利用者が75万人になると予想されている。
また、同開業式では、ジュランジール・フェルナンデス都市圏交通局長が、論争の種となっている6号線(橙)のイジエノポリス/Faap駅の建設場所について、はっきりとした場所は未定だが、セルジッペ通りのアンジェリカ大通りとセアラ通りに挟まれた部分に建設することになるだろうと発表している。