ニッケイ新聞 2011年5月19日付け
作曲家・ピアニストの宮下和夫氏とコロニアが生んだ大衆演劇役者、響ファミリーの慈善公演が3都市(レジストロ20日、サンパウロ22日、マリンガ23日)である。東日本大震災復興支援も兼ねる。宮下さんは鎮魂を込めたピアノ組曲『ふるさと、再び』を披露、震災発生時、公演で岩手県沿岸のホテルにいた響ファミリーは、「4階まで津波が押し寄せ終わりかと思った。ブラジルの熱い心を届けましょう」とのメッセージを本紙に寄せた。入場券(50レ)は残りわずか。詳しくは藤瀬圭子プロダクション(11・3207・6626)まで。
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本面トップ記事で報じる宮城県人会とマット・グロッソ州の初の会合で中沢会長は、「復興に時間はかかる。長い目で見て州県相互に有益な関係を築いていきたい」とグローバルな視野での母県への支援を考えているようだ。同県人会内にはすでに『東日本災害復興支援グループ』が発足、多くの賛同者や団体が集まっている。今後は同グループが中心となって宮城県や日本との交渉を行なっていくとか。
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岐阜県で活動するNPO法人「ブラジル友の会」と県内のブラジル人向けスーパーが、日本人向けのシュラスコ串を共同開発している。岐阜新聞が報じた。試食会には日本人を呼び、感想を聞いているという。ネット通販サイト「楽天市場」で6月から販売、別の企画として県内各地のイベントで「サンバ丼」も。同会の金城エジウソンさんは、「料理の認知度が上がれば、ブラジルに関心を持つきっかけになるのでは」と話す。日本の焼き鳥文化とどう差別化を図るかが鍵か。