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ギネス記録=最高齢者にブラジル人女性=MG州の114歳10カ月=長生きの秘訣は唐辛子か

ニッケイ新聞 2011年5月20日付け

 英国のギネス・ワールド・レコーズ社は18日、ブラジル南東部のミナス・ジェライス州に住む114歳10カ月のマリア・ゴメス・ヴァレチンさんを世界最高齢者に認定したと、18日付G1サイトが報じた。
 ヴォ・キタ(キタ婆ちゃん)の愛称で呼ばれているヴァレチンさんは1896年7月9日生まれで、7人のひ孫と5人の玄孫がいる。
 長生きの秘訣は意外とシンプルなようで、ダイエットなどをせず、高血圧やコレステロールのための薬を使わないこと。ひ孫のタイス・ノラスコさんは、「秘訣を聞くといつも、ただ自分の人生の世話をする事と答えるだけ」とコメントしている。
 昼食の後の昼寝や唐辛子、指3本分のワインは欠かさず、タイスさんによると、曽祖母はパンや炭酸飲料が大好きで、午後の軽食には鶏肉を使った辛口のエンパーダ(パイ)を食べる習慣があるという。ヴァレチンさんは唐辛子が大好きで、「曽祖母が食べる物は全て、沢山の唐辛子が入っていないといけない」とひ孫は述べている。
 1913年にヴァレチンさんは、16歳で結婚しており、既に亡くなっている1人息子を出産している。彼女は6人兄弟の長女として生まれたが、他の兄弟の葬式にはすべて出席している。父親も長生きしており90歳を超えたが、母親は50代で亡くなっている。
 ヴァレチンさんは、今まで世界最高齢者とされていた米国ジョージア州の114歳のベッセ・クーパーさんを48日上回っており、2番目とされていた同じく114歳の佐賀県の長谷川チヨノさんは3番目となった。男性の長寿世界一は114歳の京都府京丹後市の木村次郎右衛門さん。
 4日付同サイトは、個人所得税申告番号(CPF)に1895年5月3日生まれと記載されているリオデジャネイロ州のセバスチアナ・デ・ロウルデス・シウヴァさんが116歳の誕生日を迎えたと報じていたが、ギネス・ワールド・レコーズ社によると、今のところ書類検証のための正式な要請がされていないという。
 また、今年に入ってからは、インドの古典舞踊「モヒニアッタム」を123時間15分踊り続けたカラマンダラム・ヘメリサさん(37)が世界記録に認定されたり、46時間24分9秒にわたってキスし続けたティラナラット夫妻が従来の記録を書き換えたりと、色々と変わったギネス記録が登録されている。