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Honda=400人の解雇を発表=部品不足で生産量減少へ

ニッケイ新聞 2011年5月20日付け

 19日付エスタード紙によると、ホンダ・ド・ブラジルは18日、サンパウロ州スマレー工場の従業員3400人の内、12%に相当する400人の解雇を発表した。3月11日の震災で日本からの電子系統部品の供給が止まり、日産600台だった生産量を半減する必要が生じたためだ。
 1週間前からストライキ入りした従業員達は、生産ラインを止めたまま交渉を継続する意向だ。カンピーナスと周辺地域の金属労働組合長のジャイール・ドス・サントス氏は、「自然災害を理由とした解雇は不当」で「会社側が解雇以外の方法を検討するまでストを続ける」と話している。
 ホンダ・ド・ブラジル重役の竹内パウロ氏は、3交代勤務を2交代とすると、1200人の従業員があまることになると説明。同氏は、「他の800人の従業員も解雇とならないよう、我々は別の手段を模索している」とも述べている。
 会社側は一時的な解雇となるが給料の一部を労働者支援基金から負担するというレイ・オフ(Lay—off)も提案したが、組合側が拒否。
 シビック(Civic)、シティー(City)、フィット(Fit)の生産減少は6月6日からで、それまでの間、従業員は23日から有給休暇となる。下半期に予定されていたシビックの新モデル発表は2012年に先送りされる。
 トヨタ・ド・ブラジルは、今のところサンパウロ州インダイアトゥーバ工場の従業員に対して3日間の休業を与えたのみとなっている。

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