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ブラジリアで沈没事故=少なくとも乗客6人が死亡

ニッケイ新聞 2011年5月25日付け

 22日の夜、ブラジリアのパラノア瑚で起きた観光船沈没事故で少なくとも生後7カ月の赤ん坊を含む、6人の死者が確認されたと、24日付エスタード紙が報じた。
 観光船は90人の乗客と乗員2名の搭乗が許されていたが、海軍と消防によると、パーティが行われていた事故発生当時には、少なくとも103人が船に乗っていたという。事故発生直後には93人が救出された。
 同紙サイトでは被害者6名の名前が発表されており、生後7カ月のジョアン・アントニオ・フェルナンデス・ロッシャ君やパーティ主催者の妹のフラヴィア・ダニエラ・ペレイラ・ドルネウさん(22)の名前が含まれている。
 24日早朝、アジヴァウ・カルドーゾ警察署長は、観光船『イマジネーション』と衝突したと考えられていたモーターボートの運転手、ジョゼ・カルロス・ソウザ・サントスさんの事情聴取を行っており、衝突についての誤解を解くことが出来た。
 サントスさんは『イマジネーション』が片方に大きく傾いていることに気づき、船長に告げるために観光船に近づいただけで、乗客らは既に異変に気づいていたという。
 3分も経たない内に観光船が沈み始めたため、サントスさんは最初の救助活動を行っており、救助のため、事故現場から岸までを少なくとも4往復している。最初の救助でサントスさんは消防へ通報しており、20分後には事故現場に消防が到着している。
 行方不明者を探すため湖底に潜ったダイバーは船のトゥブロン(船を浮かすために空気を含んだ管)の一つに亀裂が入っていたことを確認しており、この亀裂が事故の原因と見られている。
 海軍は既に事故原因解明作業を行っており、報告書は90日以内に提出される見込みだ。

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