ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
経済成長は痛みが伴う?=物価高や渋滞に悩む市民
ニッケイ新聞 2011年5月25日付け
ブラジルは物価が安くて暮らし易い—。ブラジルの経済成長に従い、こんな言葉がすっかり遠のき、一般市民は〃成長に伴う痛み〃に直面していると22日付エスタード紙が報じた。
失業率はここ20年で最低、国内総生産(GDP)は2003年以来年平均4%成長という好況のブラジルだが、基幹構造整備などが成長についていけないのも実態だ。
〃成長に伴う痛み〃は大都市ほど大きく、タクシーに乗ったりレストランで食べたりするに味わう物価高や長蛇の列もその一つ。ここ1年で外食費は12・7%、駐車料金は10・9%、私立校授業料は9・1%、家賃は9・9%、医師診察料は10・4%上がり、政府公式インフレ指数は6・5%に達した。
また、旅行にはホテルや飛行機の予約も必要だが、空港でのチェックインも長蛇の列が避けられない上、飛行機の遅れ、空港タクシーやホテルの宿泊室の不足などに直面する旅行者も多い。
サンパウロ市のタクシー料金が昨年11月に16%値上がりしても利用者数は大きく変わらず、保険プランに加入し、子供を私立校に入れる人も増えているが、物価高で昇給分が消えたり、通勤や通学に長時間を費やしたりするのも〃成長に伴う痛み〃の一つといえそうだ。