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89歳女性に3時間暴行=サンマヌエル市で侵入強盗
ニッケイ新聞 2011年5月27日付け
20日深夜、サンパウロ州サンマヌエル市に住むアンジェリナ・ソアレス・サウレメさん(89)が、住宅に侵入した女性2人組によって3時間にわたり、蹴る、殴る、噛むなどの拷問を受けたと、25日付G1サイトが報じた。
警察は23日に元囚人のダイアネ・カロリナ・エウゼビオ・ゴメス容疑者(22)と17歳の未成年者を連行しており、2人は犯行を認めている。
警察によると、2人は深夜にアンジェリナさんの住宅に忍び込み、寝室で寝ていた彼女にお金を請求したが、アンジェリナさんが「お金なんてない」と答えたため、暴行を始めたという。
暴行は頭や顔に集中しており、アンジェリナさんは気絶。麻薬中毒の容疑者らは、数時間後、冷蔵庫内の食品や食器などを持って逃げている。
21日早朝、アンジェリナさん宅の窓が一つ血まみれになっているのに気づいた隣人のクレミウデ・ダンテさん(88)は、「私と娘はアンジェリカさんの家に入り、ソファーの上に倒れている彼女を見つけた。顔が見えないほど血まみれだった」と話している。
既に麻薬の密売で逮捕暦のあるダイアネ容疑者は刑務所へと送還され、未成年者はフンダソン・カーザ(少年院)に送られた。
アンジェリナさんは当初、親戚や報道者に自宅にお金はなかったと話していたが、彼女は25日、パンや牛乳を買うための90レアルを枕元のテーブルの引き出しに隠し持っていたことを明かしている。
警察はこのような状況の場合、犯罪者に抵抗せず、嘘をつかず、所持品をわたすようにと助言している。