ニッケイ新聞 2011年5月27日付け
ブラジルの中高生から日本の震災被災地の子供たちへ送られる友情のカード。メッセージは全て日本語で書かれた。
サンパウロ州内には、英語以外の外国語を選択制で学べる公立校が複数ある。日本語を教える次山とも子先生は、「皆日本が大好きで熱心に勉強している」と話す。今回カードを書いたのは、既に日本語の読み書きの基本がある上級クラスの15〜18歳の生徒たちだ。
ブラジルにこんなに日本語を学ぶ学生がいることを、日本の同年代の若者は知らないだろう。日本のメディアも報道しないからだ。
被災地の子供たちは喜びと共に、おそらく大きな驚きをもってカードを受け取るに違いない。
日本の公立学校の中高生が学校で学ぶ外国語は多くの場合、英語だけだ。日伯の若者同士の交流はまだまだ発展途上だと感じる。(詩)