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447便=失速〜墜落は3分30秒=ブラック・ボックス解析で

ニッケイ新聞 2011年5月28日付け

 フランス航空機事故調査機関(BEA)が27日、2009年5月31日に墜落したエールフランス機447便のブラック・ボックスの内容の一部を公表と同日付G1サイトなどが報じた。
 一部メディアが「事故は操縦士のせい」と報じるなど、情報が独り歩きし、正しい情報を流すよう求められたためだ。
 現時点では、447便に異常が生じたのは悪天候の中に進入した直後と見られ、異常を伝える警報発生時、機長は休憩のために操縦室を離れていた事、手動に切り替わってから約1分半後に機長が戻ってきた事、左右の計器が異なる速度を示していたため副操縦士2人には正しい状況判断が困難であった事、手動に切り替わった後、1万1582メートルまで上昇した447便はその後失速し、3分30秒後に水面に激突した事などが判明しているという。
 機長が操縦室に戻った時は既に失速し始めていた上、機首の傾きが15度程度まで下がっていたため、再浮上させるのは不可能だったようだ。公表されたのはブラック・ボックスに記録された内容だけで、分析結果は後日改めて発表される。

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