ニッケイ新聞 2011年5月28日付け
世界最大の検索サイト「グーグル」は美術館内の様子や絵画をインターネット上で見られるサービスを2月から始めた。
美術館巡りが趣味のコラム子は、家に居ながら著名な作品を鑑賞できることに感銘を覚えた。
だが、作品の持つ存在感までは再現できない。ムンクの「不安」の重苦しさや、シャガールの描く青を画面越しで感じ取れるだろうか。
造形作家上西エリカさんの個展「庭」が明日29日から、FUNARTEで開催される。作品に来場者が自由に絵を描ける参加型アートだ。
従来の美術館は作品と鑑賞者の間に隔たりがあり、作家との距離も遠かったが、作品「庭」では、その3者を融合。「見る」より、その場に「いる」ことが重要な作品といえる。
是非個展に足を運んでほしい。あなたの一筆が作品を一歩完成に近づける。(亀)