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PSDB党大会難航の末閉幕=流れはアエシオ派優位=セーラは政策委員長承諾=次回選挙の行方はいかに

ニッケイ新聞 2011年5月31日付け

 2010年の大統領選候補者選定などでしこりを残したブラジル民主社会党(PSDB)党大会が28日にブラジリアで開催され、党人事などはアエシオ派優位で進んだ。29日付伯字紙によると、2014年の大統領選に一縷の望みを繋いでいたジョゼ・セーラ氏は政策委員長職就任をしぶしぶ呑み、緊張した雰囲気の党大会は幕を閉じた。

 昨10年の大統領選で3度目の煮え湯を飲まされたPSDBにとり、今回の党大会は、昨年の候補選定の時以来続いていたしこりを解消し、14年の統一選挙に向けて党内一致を促すための大切な機会とされてきた。
 その意味で去就が注目されたのは大統領選で敗れたジョゼ・セーラ元サンパウロ州知事で、党内実力者達の思惑の全ては、同氏が新たに設ける政策委員会の長の座を受け入れるか否かに、かかっていたといえる状況だった。
 政策委員会は、セーラ氏がいきなり何の肩書きもない存在にならないようにとの配慮で設けられたもので、一度は就任を拒んだテオトニオ・ヴィレラ研究所(ITV)所長の座にこだわるセーラ氏を、フェルナンド・H・カルドーゾ元大統領らが28日昼過ぎまでかけて説得したという。
 セーラ氏がITV所長にこだわったのは、同研究所が、1千万レアルの予算も持つ組織で、同党内での発言力も保てると考えたからだ。
 逆に、再選が確実視されていたアエシオ派のセルジオ・ゲーラ党首やアエシオ派議員達は、セーラ氏が同研究所所長に就任すれば、党中央委員会と並行する勢力を保持する事に繋がるとの懸念もあり、タッソ・ジェレイサッチ元上議以外の人物受け入れを拒否。
 党大会では、ゲーラ氏が党首再選。セーラ派はアウベルト・ゴールドマン前サンパウロ州知事が第1副党首に選ばれたが、総書記にはアエシオ派のロドリゴ・デ・カストロ下議(ミナス州選出)が留任など、アエシオ派が優位に事を進めた。
 セーラ氏がITV所長職を逃し、政策委員会委員長に就いた事で、14年の大統領選候補はアエシオ・ネーヴェス上議に絞られる可能性が益々強くなり、セーラ氏は12年のサンパウロ市長選出馬の線が色濃くなってきた。
 党内にしこりがある事は昨年から言われ続けていただけに、カルドーゾ元大統領とジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事、アエシオ上議、セーラ氏は同じ車で大会会場に乗り付けたが、政策委員会はセーラ氏、ゲーラ党首、カルドーゾ元大統領、元大統領候補のアウキミン知事、国会議員代表のアエシオ上議、州知事8人の代表としてのゴイアス州マルコニ・ペリロ知事の6人で、セーラ色は打ち出せない。
 政権奪回のためには、個人的な思いではなく党最優先とのセーラ発言の裏に、煮えきれない思いを感じたPSDB党員達は、セーラ氏のサンパウロ市到着でやっと安堵とエスタード紙は報じている。

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