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空港の違法駐車が急増=利用者増えスペース足りず

ニッケイ新聞 2011年5月31日付け

 サンパウロ近辺の空港は駐車場が不足し、周辺での違法駐車が増えていると30日付エスタード紙が報じている。
 グアルーリョス市のクンビッカ空港やサンパウロ市南部のコンゴーニャス空港で科せられる罰金は、1日平均76件(1時間に約3件)。空港内のインフラ不備は旅客だけでなくその親戚や友人、送り迎えを行う人にまで及んでいる。
 09年〜10年の違反数が31%増加したコンゴーニャス空港での違反の内容は、乗降客到着エリアでの駐車や二重駐車。クンビッカ空港の場合、空港まで続く高速道路の路肩への駐車なども含まれる。
 クンビッカ空港まで続くヘリオ・スミッチ高速道路は全長5キロメートルあるが、1月から先週までの違反摘発数は1728件に上る。
 路肩への駐車違反は53・10レアル〜127・69レアルの罰金が化せられるが、最も違反の多いのは、午前6時〜9時、午後5時〜8時のラッシュの時間帯。
 クンビッカ空港の乗降客到着エリアでは人の乗り降りのみが許可されており、一般車の駐車は禁止。同エリアに駐車できるのは、タクシーやバンなどのチャーター車のみとなっている。
 また、4月24日付のフォーリャ紙では利用者の増加によりクンビッカ空港のラッシュの時間帯が拡大していると報じており、通常のラッシュの時間帯とは別に、午前11時〜午後1時、午後3時〜6時もラッシュ状態になっているという。
 利用者としては罰金を科せられない駐車場を利用したいところだが、利用者増で一日中ラッシュ状態では、駐車場の空きを見つけるのは難しい。

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