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高速鉄道は日韓仏の争い=陸路輸送庁長官が中間報告

ニッケイ新聞 2011年5月31日付け

 7月29日に入札が行われる高速鉄道(TAV)受注競争は、日本、韓国、フランスの争いとなりそうだと28日付エスタード紙が報じた。
 27日のベルナルド・フィゲイレド国家陸路輸送庁(ANTT)長官の発言によると、リオ〜サンパウロ〜カンピーナスの3市を結ぶ全長511キロの高速鉄道は、その後の国内外の鉄道網拡張計画とも鑑み、技術先進国には魅力的な計画で、積極的なのは日、韓、仏の事業者だという。
 同長官によれば、日本政府は100億ドルの金融支援を行う方針を打ち出しており、韓国も同様の意向。フランスも、建設資金の調達を快諾しており、ブラジルの高速鉄道事業計画落札者の技術は、ラ米地区の同種の計画でも利用される可能性が高いという。
 高速鉄道の入札を希望するコンソーシアムは、7月11日までに書類を提出、29日に開札が行われる。総工費は350億レアルの予定だが実際には500億レアルかかるともいわれている。また、サンパウロ市からは、同市内の駅をカンポ・デ・マルテからバラ・フンダに移転して欲しい旨、申し出が出ているなど、流動的な部分を残している。

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