ニッケイ新聞 2011年5月31日付け
5月7日付け朝日新聞には、松本さんの娘、智子さん(58)の次のようなメッセージが掲載され、全国から励ましの手紙が届いたという。「JR陸中山田駅近くで夫婦で営んできた文房具店『マツモト』は、津波の後の火災で跡形もなくなりました。悲しくて悔しくて。がれきを片づけていたときに手を貸していただいたボランティアのみなさんには、本当に感謝しています。倉庫だったプレハブを流された場所から戻して、今の場所でやっと再開できました。周囲の励ましのおかげです」。自宅庭にプレハブが設置され、仮店舗として仕事を再開し、さっそく仕事が舞い込んでいるという。
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今年7月末にサンパウロ市で開催される「ブラジル相撲選手権」に来伯する代表選手の選考を兼ねた第95回高校相撲金沢大会が29日に開かれた。全国75チームが出場、来伯する選手10人が決まった。北国、富山両紙が報じた。先場所の魁聖の活躍もあり、ブラジル相撲の存在感も大きくなっている。大相撲で活躍したいと思っているコロニア力士にとって、胸を借りる絶好の機会だろう。
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3都市5公演をこなしたピアニストの宮下和夫さん。公演終了後、27日までサンパウロで関係者と打ち合わせ—。というのも、今回共演した尺八奏者、シェン・リベイロさんやブラジル人ピアニスト、シルビアさんを日本に招いてコンサートを行なう企画があるとか。日伯音楽交流はまだまだ続きそう。