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サンパウロ市へ圧力かけるCBF=W杯開催地から除外の危機

ニッケイ新聞 2011年6月3日付け

 サンパウロ市を2014年のワールドカップ開催地から外すという圧力は、大会主催者の国際サッカー連盟(FIFA)からではなくブラジルサッカー連盟(CBF)から来ているものだと6月2日付エスタード紙が報じている。
 情報はFIFAの役員から得たもので、サンパウロ市排除への圧力はCBFのリカルド・テイシェイラ会長から直接来ているもので、FIFA側としてはサンパウロ市を除外する事には関心がないことを確認した。
 6月1日でFIFA副会長の任期を終えたジェフ・トンプソン氏は、「彼ら(CBF)の考えは、リオデジャネイロに活動を集中しようとするもので、その発信地はテイシェイラ氏だ」と述べている。
 サンパウロ市での開会式開催は、イタケロン建設のための経済面、政治面の問題検討に時間がかかった事で、14年のワールドカップを巡る議論の最大の焦点となっており、13年のFIFAのコンフェデレーションズカップ開催地から外された上、開会式を行う権利さえ失う可能性が出ている。
 トンプソン氏は、ブラジル最大の都市をワールドカップ開催地から外す事など考えられないと話しており、「サンパウロ市は重要だ、開催地には入る」と述べている。
 1日、FIFAはブラジル国内の開催準備は「全てコントロールされている」とコメントしており、空港、交通機関、宿泊施設の問題は解決するとのジウマ・ロウセフ大統領からの約束も取り付けていると説明した。