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震災の影響でPC値上げ=TVは今後も価格競争で値下げ
ニッケイ新聞 2011年6月7日付け
2011年下半期にはコンピューターやノートブック、ネットブックなどが、日本での震災の影響を受けて値上がりし始めたと4日付エスタード紙が報じている。
IT Dataコンサルティングの調査によると、過去30日間に液晶の値段は10%値上がりし、CDやDVDの読み取り用レンズも20%、ハードディスクも30%値上げされている。
ITコンサルティングのイヴァイル・ロドゥリゲス代表取締役は、「生産が需要に追いつけず値上がりを見せている中、部品不足も加わることになる」と述べている。
主な原因は製品不足によるもので、日本で起きた震災の影響がいくつかの部品メーカーに及び、需要の一部を中国へと移した結果、他の工場の負担が増し、値段が引き上げられた。
2009年以降、電子メーカーは価格競争の影響で値下げ傾向にあり、ノートブックなどは30%、デスクトップも15%安くなっていたが、2011年下半期からは薄利多売傾向にもブレーキがかかることになる。
電気電子機器でここ12カ月間大きな値下げを見せているのはテレビやスマートフォンなどで、42インチのデジタルテレビは平均40%の値下がりを見せており、スマートフォンも27・5%安くなっている。またiPadの発売で人気の上昇しているタブレットも既に18%の値引き。
ロドゥリゲス氏によると、コンピューター関連製品が値上げを見せる中でも、テレビやスマートフォンはメーカーが増えて生存競争が激しくなるため、当面は値下がりが続く見込みだという。