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サンパウロ市での環境会議終わる=リオ20への協力呼びかけ

ニッケイ新聞 2011年6月7日付け

 5月31日からサンパウロ市で開催されていた「第4回世界大都市気候変動サミット」が3日、来年6月にリオ市で開催される国連の「持続可能な開発会議(リオ+20)」主催者宛の手紙への署名などをもって閉幕した。
 手紙と称されたのは、「サンパウロ宣言」と銘打った文書で、開催地のジルベルト・カサビサンパウロ市長と、世界57市の市長や代表が参加した同会議の長でニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏の二人が署名。
 都市部のエネルギー消費量は全体の3分の2に及び、温室効果ガスの排出量は70%に達するだけに、世界中の都市が地球温暖化にどのように取り組むかが、各国、また世界の温暖化防止効果にも影響を及ぼす。
 同会議の会場への送迎は二酸化炭素排出量の少ないエタノール車を用意したカサビ市長は、利用率も走行距離も十分とはいえないフラフィーラをサンパウロ市の看板の如く紹介したと、ホストの役割を果たすのに四苦八苦。6日付フォーリャ紙は、サンパウロ市の車両走行量を減らすのは地下鉄などが市内全域に普及した10年後の話とする一方、路上駐車の制限などは計画中と語るなど、環境車検を導入した市長としては矛盾も目立つとの専門家の声も掲載している。