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穀物製の補助食品に注意=安易な使用は健康損なう
ニッケイ新聞 2011年6月8日付け
国家衛生監督庁(ANVISA)が、〃ラッソン・ウマナ〃という名前を使って売り出されている穀物や植物繊維製の補助食品使用に注意を促す文書を7日に発行すると同日付フォーリャ紙が報じた。
ラッソンという言葉は動物用の配合飼料などに使われるため、〃ラッソン・ウマナ〃という表現から、人間用にバランス良く配合された食品というイメージを持つ人が、これさえ食べていれば栄養も足りると考えたりする事を戒めるもの。
小麦の繊維や豆乳、黒砂糖、ゴマその他の穀物を原材料としたシリアル類は、手軽で栄養価も高いと考えられがちだが、実際には、単品で必要栄養素をすべて満たす製品は皆無。髪の毛が抜けたり、体力が落ちて疲れを感じたりといった問題が生じた例もあり、その使用には注意を要する。
現在のところ、同種の製品の外装には、腸の働きを活発にするなど、健康に良い事をアピールする文を載せても問題がないが、同庁は、〃ラッソン・ウマナ〃という表現や、コレステロール減少などの医学的効用を記載する事も禁じる意向だ。