ニッケイ新聞 2011年6月8日付け
「ふるさとは負けない!けっぱれ岩手」と書かれたプレートが舞台に広がる。岩手県人会(千田曠曉会長)が5月29日に開催した「わんこそば祭り」には、例年を大きく上回る約300人が来場、大盛況に終わった。
「今回は収益が東日本大震災の被災者へ送られるので、来場者が多かったのでは」と千田会長は感謝の意を表する。この日の収益は3372レ。
そばと餃子を出すカウンターには開会後30分で既に長蛇の列が出来ており、何杯もお代わりする人も見られた。
非日系人や子供達も多数来場、こんぶ、椎茸、かつおぶしなどを使った県人会特製の出汁でそばを堪能していた。
3分で何杯食べられるかを競う早食い競争は、男女計17人が参加。出場者への声援が会場に響き渡り、大いに盛り上がった
29杯食べて女性の部で優勝した菊池美希子さん(28、岩手)は、サンパウロ州内に住む親戚を訪ねて来伯したばかり。
「地元岩手でわんこそばは有名だが、早食いは初めて。ほとんど飲んでいました」とトロフィーを片手に笑顔を見せた。
男子の部で最も多い48杯を食べたのは大久保迅さん(21、滋賀)。ブラジル日本交流協会を通して研修中。「まさか優勝できるとは思いませんでした」と仲間と勝利を喜んでいた。
千田会長は会場の様子をビデオで録画しながら、「こんなにたくさんの人に来てもらって、県人会としてもとても励みになる」と嬉しそうに語っていた。
なお、この模様は同31日付け読売新聞にも紹介された。