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リオ五輪=IOCの事前調査終る=委員らが準備は順調と絶賛

ニッケイ新聞 2011年6月11日付け

 国際オリンピック委員会(IOC)が9日、2016年オリンピック開催地のリオデジャネイロ市で準備状況などの事前調査を行った結果、満足がいくものと絶賛したと同日付エスタード紙サイトが報じた。
 国際オリンピック委員会評価委員会による公式訪問は7日から3日間にわたるもので、協議予定地の工事状況などが調査の対象とされた。同委員会調査員は、ブラジルオリンピック委員会(COB)と地方自治体との会合の終わりに、リオでの競技開催準備の進捗状況に満足しているとコメントしている。
 リオを訪問していた評価委員会委員長でオリンピック金メダル保持者でもあるナワル・エル・ムータワキル氏は、オリンピック初開催のブラジルに対して、国内で行われている準備作業を高く評価している。
 記者会見で「開催日まで準備の方は順調に進むと信じている」と話したナワル委員長は、「リオの準備状況は順調そのものだ。大きな努力の跡が見られ、しっかりとした計画やマーケティングがされていた。現地委員会によるプレゼンテーションには感銘を受けた」と述べ、絶賛している。
 国際オリンピック委員会のメンバーは、来年も調査のため訪問することになっている。同委員会はオリンピック開催4年前から少なくとも毎年1回は開催都市を訪問しているが、2012年の訪問は2度行われる可能性がある。
 一方、リオ市のエドゥアルド・パエス市長は会見前、市西部のバーラ・ダ・チジュッカ区の高級アパート『リゼルヴァ・ウノ』の所有地内へのゴルフ場建設に関して問題があることを認め、公的資金を使わずに建設を促進すると約束している。
 IOCは、競技の大半が行われるバーラ・ダ・チジュッカに関連する諸問題に関する書類は10月までに提出されると見ている。