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マルジナルで渋滞強盗=警察が注意を呼びかける

ニッケイ新聞 2011年6月16日付け

 サンパウロ市西部マルジナル・ピニェイロスのエンジェネイロ・アリー・トーレス橋付近で13日夜、少なくとも7人の運転手が『渋滞強盗』の被害にあったと15日付フォーリャ紙が報じている。
 同通りが渋滞となる午後7時頃、石などを使って車の窓ガラスを割って襲い掛かった強盗犯は計3人で、バックや現金、銀行のカードなどを奪っている。
 警察によると、渋滞を利用して強盗を働く犯罪者には薬物の利用者が多く、薬物購入のため、現金を簡単に手に入れる方法を探しているという。
 第34警察署のヴィルソン・ジェネストレッチ署長は「犯行を行っているのはギャングとかではなく、チャンスを狙った泥棒」と述べており、運転手の注意を呼びかけている。
 軍警は犯行当日、バイクやヘリコプターなどを使って犯人を捜索したが、14日夜の時点では誰も逮捕されていない。
 渋滞に捕まった車を狙う強盗は目新しいことではなく、今年に入ってからも20件以上発生している。警察によると強盗にあっても被害届けを提出しない人が多いため、実際の発生件数は発表された数より多く、地域の警備計画の立案を妨げることになるという。
 マルジナルにかかる橋周辺では、車線が狭く、照明が不十分など、犯行が容易な所も数カ所あり、軍警は、バイクなどを導入して同地域の警備を強化している。
 また、同紙では強盗の被害を避けるため、金品を外から見える所に置かない、社会的地位が分かるようなステッカーを貼らない、前の車両と間隔を開けるなどの注意を呼びかけており、被害に遭った時は、反抗せず素直に犯人の言うことに従うようにと記している。

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