ニッケイ新聞 2011年6月17日付け
ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事が14日、サンパウロ市とABC地区を結ぶ急行列車導入構想を発表したと15日付エスタード紙などが報じた。
サンパウロ市ルスの都電(CPTM)駅から、ブラス、タマンドゥアテイ、サンカエタノ、サントアンドレを経てマウア駅までの6駅25キロを、18分(都電10号線なら14駅で50分)で走るというもので、2014年完成の予定。これら6駅の利用者は10号線利用者の75〜80%に上ると見られており、急行導入と10号線の駅改修、新車両購入の総予算は12億6900万レアル。
地下鉄では、28億レアルをかけて2号線タマンドゥアテイ駅〜サンベルナルド駅間にモノレール(地下鉄18号線)設置の計画もあり、国が12億5千万レアル、州が15億6千万レアルを負担する予定だ。
ABC地区の開発投資額は63億レアルで、公共交通機関拡張などだけで52億レアルの予算を計上するという。
ABC地区以外では、地下鉄4号線をタボン・ダ・セーラまで延長する計画もあるようだ。