ニッケイ新聞 2011年6月22日付け
バイア州南部ピタンゲイラ海岸で21日朝、女性の遺体が発見され、17日に起きたヘリコプター墜落事故の最後の犠牲者、ジョルダナ・クフリ・カヴェンジッシさんであることが確認されたと同日付G1サイトが報じている。
17日の事故は、パイロットを含む7人が搭乗したヘリコプターが、ポルト・セグーロ市の飛行場からトランコソ市のリゾート地へ向かう途中で墜落したもので、20日までに、ジョルダナさんを除く6人の遺体が回収されていた。
20日夕方遺体が見つかった6人目の犠牲者は、目的地のリゾート地の所有者でヘリコプターを操縦していた48歳の企業家、マルセロ・マットゾ・アルメイダさん。警察によると地元の漁師が、海岸から4キロメートル離れた海上で発見したという。
ジョルダナさんの息子のルカ君、彼女の妹のフェルナンダ・カフリさん(35)と甥のガブリエル・カフリ・ゴウヴェイア君(2)、ベビーシッターのノルマ・アスンソンさん(49)の遺体は19日に埋葬。19日夜発見された、セルジオ・カブラウ・リオ州知事の息子のマルコ・アントニオさんの恋人で学生のマリアナ・ノレトさん(20)の遺体は20日に埋葬されている。
リゾート地への旅行は請負業者フェルナンド・カヴェンジッシさんの誕生日を祝うためで、カブラウ知事と息子のアントニオさんも旅行に同行していた。リオ市から飛行機でポルト・セグーロ市に着いた一行は、ヘリコプターでリゾート地まで移動する予定だったが、人数が多かったため、2つのグループに分け、女性と子供が最初に移動する最中に事故が起きてしまった。
国家航空庁(Anac)によると、ヘリコプターを操縦していたアルメイダさんの操縦免許は期限が切れており、彼は離陸の許可を得るため、29歳のパイロット、フェリッペ・カルヴィノ・ゴメスさんの名前を使用したという。
ゴメスさんは、グローボ局のインタビューに、一週間前に同ヘリを操縦した時の記録をアルメイダさんが利用したのだろうと話しており、自分の名前を使う許可を出したことは否定している。