コラム　オーリャ！

ニッケイ新聞　２０１１年６月２２日付け

　日本人は冷たい、ブラジル人は人柄が温かい、とブラジル人が言うのを頻繁に耳にしてきた。日本人は道を聞いても親切に答えてくれなかったり、何かにつけて助けてくれない、という経験から来たものらしい。
　また、ブラジル人は誰とでも友達になる、日本人はそうではないという話もよく聞くが、本当にそうだろうか、と思う。
　個人的には、注意深く聞かないと相手の言うことがわからない状態で会話を続けられる忍耐力があるか、よほど日本に興味があるブラジル人としか友人になれない、と感じる。日本人が話す片言のポ語を聞くのは、相手もストレスだろう。
　こちらが外国人だと明らかにわかっていても、通常のスピードで話すブラジル人が大半なのに対し、日本人は日本語が不得手な外国人に対して普通のスピードで日本語を 話すだろうか。そうではないと思いたい。（詩）