ニッケイ新聞 2011年6月23日付け
複数の伯字紙によれば、ブラジル最年長の市長として知られる市村之さん(すすむ、PSDB、93、新潟)に対し、パラナ州ウライ市議会は22日未明、賛成多数で市長職の免職を決議した。
情報処理会社への不正支払い疑惑がもたれ、21日から調査委員会の報告書765頁が市議会で朗読されていた。22日午前3時頃、同市議2人が反対したが、3人が免職賛成に回り、可決された。今後、アウミール・フェルンド副市長(PTB)が後任となる。
市村さんは60年代には1万5千人の労働者を使って〃ラミー王〃と呼ばれるなど、北パラナ有数の大農場主として知られる一世だ。現在は5期目の市長を務めており、今年1月にニッケイ新聞の取材に「来年は一族引き連れて新潟を訪問したい」と語り、故郷に錦を飾って健在振りを示すつもりだ答えていた。