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サンパウロ市長の給与が2倍に?=年が変わり態度一変の議会

ニッケイ新聞 2011年6月25日付け

 サンパウロ市議会が市長給与を倍、局長27人の給与を3・5倍に引き上げようとしていると23日付エスタード紙が報じた。
 サンパウロ市の場合、市長の給与は最高裁判事の給与の90・25%までの調整が可能だが、昨年末の市議会では同基準での調整案が否決された。
 ところが、今年は市議会執行部が与党中心に変わった事で、市長給与を1万2384レアルから2万4117・62レアル、副市長給与を5504・35レアルから2万1705・86レアル、局長給与も5504・35レアルから最高1万9294・10レアルに調整し、13カ月給も支給する案が提出された。
 今回の調整案が承認されれば、12カ月分の給与だけで市の財政負担は480万2377・46レアル増加となるが、月収70レアル以下の極貧者が10万1千人おり、市の人口に対する比率は国内最高の0・9%にあたるサンパウロ市では、保育所の定員不足で働きに出られない親がいるなど、保健衛生、教育面の改善が必要で、洪水対策への支出もごく一部。すんなり承認すれば、市民からの反発は高まりそうだ。

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