ニッケイ新聞 2011年6月29日付け
サンパウロ州政府は27日、7月1日から適用される州道の通行料を発表したと28日付エスタード紙が報じている。
3・7%〜12%の調整がされており、サンパウロ市〜アラサツーバ市(527キロメートル)の通行料は、59・80レアルから65・20レアルに値上がり。飛行機で同じ経路を行った場合の往復料金は250レアルで、バスで行った場合は97・40レアル支払うことになる。
通行料が最も高いのは引き続きアンシエッタ・イミグランテス街道で、ピラチニンガ料金所の通行料は18・50レアルから20・10レアルに値上げされた。
1998年〜2000年に締結された古い契約の州道はIGP—M(総合市場物価指数)を基に9・77%、2000年以降契約が結ばれた州道はIPCA(広範囲消費者物価指数)を基に6・55%調整された。
北部海岸やカンポス・ド・ジョルドンへ続くアイルトン・セナ街道とカルヴァーリョ・ピント街道は4・3%と4・5%の調整。
州政府では2012年以降の通行料の調整はIPCAのみを基準にする意向。ドルに影響されやすいIGP—Mは1998年〜2011年に206%上がったが、IPCAは121%だった。
また、同紙ではサンパウロ州交通料金基準局(Artesp)がETC(ノンストップ自動料金徴収システム)の初回契約料(ETC本体込み)60レアルの無料化と月額基本料10・84レアルに対する割引を提案すると報じている。システム変更の提案は7月に政府へと渡される予定。