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大耳小耳

ニッケイ新聞 2011年7月1日付け

 サルキスさんの講演には建築関係者やデザイナーをはじめ、自宅に日本庭園を建設中の女性、はるばるピラシカバ市から足を運んだ建築学科の学生などが訪れた。講演中はもちろん、講演後にも質問しようと機会を伺う真剣ぶり。庭園の文化をめいめいに学び取ろうという熱意に静かな日本庭園ブームを見た。
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 今月15日から開催する日本祭りに向け、秋田県から送られてきたなまはげの衣装2式と稲庭うどん30キロ、地酒8本が秋田県人会へと届いた。金額にすれば、計100万円相当の無償提供、母県とのつながりの深さを覗わせる。川合昭同県人会長は、「なまはげは手彫りで顔が一つひとつ違う。特に主役の赤鬼の面はいい表情」と満足気。あとは、衣装を着込む同会青年部によって命が吹き込まれるのを待つのみだ。
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 『蜂鳥』5/6月号(第301号)が発行された。「遺句集『蜂鳥』より」(冨重かずま)、「蜂鳥集 久子選」(その3「一匹の見残し菜虫よく肥えて」(井上一栄)、「農を継ぐ嫁に教へて新豆腐」(佐藤孝子)、「秋の夜亡夫の尺八そら耳に」(服部タネ))、特別作品「句座ぬくし」(細梅鶴孫)、「尺取虫」(須賀吐句志)、「露の身」(佃千鶴子)、「秋耕」(酒井祥造)、俳句かるた、ほか。