ニッケイ新聞 2011年7月5日付け
万能焼き器講習会を6日に開催する料理研究家の康本静子氏。「ブラジルのコーヒーをお土産で日本に持っていく際は砂糖もお忘れなく」。日本の砂糖の甘みと合わず、豆の良さが味わえないとか。「もし忘れた場合は、ブラジルの砂糖に近いザラメを」とも。講習会では、「さらに耳寄りな情報を伝えたい」と張り切っている。
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サントス厚生ホームにソーシャルワーカーとして赴任したのは、シニアボランティアの平木てる子さん(44、山口)。同ホームの6月祭の参加者から、「入居している100歳の女性が、今年はとても元気だった。平木さんのおかげだと思う」と聞いたことを記者が伝えると、「彼女とは同郷。方言も同じで話が合ったので」と謙虚な返答。「1年目はあまり手ごたえを感じられず、色々悩んだ」と語るが、「帰国後は、高齢者の精神ケアに取り組みたい」と意欲を見せていた。
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「知識と経験を兼ね備えた日本語教師を目指したい」と語るのは、サンタカタリーナ州で日本語教師だった福原涼子さん(24、広島)。着任早々、学校の設立者兼校長だった日本人が帰国。いきなり100人の生徒への授業や学校運営を一人で任されたそうだが、「とても大変でしたが、本当に良い経験になった」と晴れ晴れした笑顔。