ニッケイ新聞 2011年7月6日付け
【パラー州ベレン市発】アマゾニア日伯援護協会(及川定一会長)は3日午前9時30分から、出席者41人(うち委任状13人)により臨時総会を開催し、昨年からの念願であった厚生ホームの独立法人化を再確認した。
理事会は昨年決議されていた厚生ホームの土地(2万平米)の売却問題を反古にし、2万5千平米に拡張。更に場所も変更して、売却金は当協会が抱えている負債の返却や病院施設の拡張等に充当することを目標に掲げて今回の臨時総会を招集したが、理事会の原案は今回の臨時総会で否決された。
昨年の臨時総会で決議されている厚生ホームの法人化を最優先し、厚生ホームの資金として貸借対照表に計上されている神内資金も、厚生ホーム独立と同時に新組織に返済しなければ、原案の土地売却は認めないとの意見が多数を占めた。
一時は流会になるのではとの懸念もささやかれた。しかし、及川会長の勇断もあって、昨年の臨時総会の決議事項を反古にすることなく、厚生ホームの独立法人化を最優先課題にして、今回の臨時総会の決議に全力を上げることを確約した事で、土地売却(750万レアル)の承認と念願であった厚生ホームの独立法人化が再度決議された。
承認された土地の売却資金は、厚生ホームの法人化に優先的に充当されることになった。理事会の今後の動向が注目される所以でもある。(下小薗昭仁パラー州通信員)