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リベイロン・プレット=スラム街で強制立ち退き=住民と軍警の間で騒動=衝突で住民11人が負傷

ニッケイ新聞 2011年7月7日付け

 サンパウロ州内陸部のリベイロン・プレット市で5日早朝、住民約700人が強制立ち退きに反対して地域の道路をブロックしたことによって、軍警と住民が衝突する騒ぎが発生し、少なくとも11人が負傷したと6日付エスタード紙などが報じている。
 ジャルジン・アエロポルト区のスラム街(ファヴェーラ)には230軒の小屋が建っていたが、同市当局によると同スラム街は私有地内に侵入して作られたものだという。土地所有者は、6カ月前に司法当局に立ち退き申請を出していた。
 同スラム街に最初に到着したのは市民警察で、隊長のパウロ・セルジオ・ファビリス氏は約1時間半にわたって住民らの立ち退きを交渉したが成立にいたらなかった。この時点で軍警が呼び出され、OAB(ブラジル弁護士会)の人権問題担当者同伴で、再び交渉が行われた。
 しかし、交渉中、一部の住民は、警察の侵入を防ぐために木材などを戦略的な場所に積み上げて火を放ち、障壁を作った。状況を重く見た軍警は、警官150人を導入して障壁を突破し、警察犬や騎兵隊、催涙ガスやゴム弾を使用して強制的に立ち退きを行った。占領後、全ての小屋がブルドーザーによって取り壊された。
 立ち退きによって住居を無くした住民に対して市役所は、「スラム住民のために市内の施設を避難所として提供した。また、彼らを市政府の住宅プログラムにも登録している」と述べている。
 市役所はブルドーザーでの取り壊し前にトラックを派遣して、住民の家具や貴重品を回収したと話しているが、テレビの報道などでは、住民が力ずくで家の外へ放り出されている様子や殴られてみみずばれになった背中なども放映され、取り壊された後の風景には、冷蔵庫やコンロなど、押しつぶされた家具が映し出されている。
 軍警のアントニオ・グスターヴォ・リヴォイロ中佐は、住民から訴えられている作戦中に起きた暴力行為について調査を行うと話している。

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