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愛と光の実現を喜ぶ=33支部3千人が参集=9講師が含蓄ある講話

第25回ブラジル成長の家全国大会

ニッケイ新聞 2011年7月9日付け

 3日(日)午前9時から午後4時まで、サンパウロ市のアニェンビー国際会議場で日本語による『第25回ブラジル生長の家全国大会』が盛大に開かれた。大会には全伯から33支部・約3000人が参加、講師9人の講話、体験談を熱心に聴いて「愛と光を実現する喜びの生活」を学ぶとともに、各種アトラクションを鑑賞した。

 午前9時、聖旗入場の後、日伯両国歌を斉唱し、野中メイリ講師が「大調和の神事」を朗読、ブラジル伝道本部の寺前継雄副理事長が開会あいさつした。
 連邦下院議員、州議員など来賓が紹介され、聖歌「宇宙荘厳の歌」を斉唱。その後、講話とアトラクションが交互に行われた。
 大会参加者の多い支部を表彰する団体賞は1位にサンパウロサンパウロ市第1支部、2位にパラナ第2支部、3位にサンパウロ第2支部が入賞した。

【清水幸子講師】

 パラー日語教化支部の清水講師は『神は光である』と題して講話を行った。「目に見えないが、神はいらっしゃる。心の中に生きていることを、忘れてはならない。神はどこかにいるのではなく、神様の中に私たちがいるのです」と神の実存を語り、「神は心の闇を照らしてくださる光である」と谷口雅春大聖師の言葉を引用した。「生長の家は感謝の宗教であり、感謝するためには神と波長を合わせることが大事である」と説明、「周りに現れてくるものはすべて敵ではなく、味方である。敵と見えるものは魂の成長のためにある。〝大丈夫〟と思って、明るく生きること。明るい心に幸福が付きまといます」と結んだ。

【宮原和子講師】

 サンパウロ市第4教化支部の宮原講師は体験談として父母の昔話をした。母が妊娠した時、3人の医者から、「体が二つ、頭が一つの子どもが生まれる」と言われた。生長の家の教えを信じていた父は「人は神の子であり、神の子は神の子を産む」と断言し、産婦人科の医者を呼ばずに母に子を産ませた。その結果、健康な男の子が生まれた。また、生後8カ月の子が脳膜炎にかかった時、「病気は迷いであり、病気はない」という谷口雅春先生の教えを信じて祈り続けた結果、45日目に治った。

【高橋信次講師】

 『愛の神による運命の修正』と題して講話を行った。運命は決まっているのでしょうか。アンジェラ・ロバンというフランス人の娘は、ダンスパーティーで夢に出てきた男性と出会います。ドイツの天文学者には、つるはしで殺されるという予言がありました。善い事を聞き、善い事を考えると、潜在意識の中に変化が起きて運命が変わります。完全な神の世界と求められる世界は一致しております。神は光であり、闇を消し去ります。

【横山敏明講師】

 横山講師は『愛と真理によって更生せよ』と題して講話を行った。「初めて生長の家の教えに出会った時の事を思い出しましょう」と、初心に返れと強調した。テレビを見ていたら、歌を歌う神父が「現代の人々は愛に飢えている」と言っていた。『生命の実相』に「病人というものは、迷いの心で人間は冷たいものだと観ている」と書いてある。「神は愛であるから、愛が深くならないと神を解ることができない。あると思っても、親子みたいな愛を感じることができない」。病気を治すには、人間は寂しいものであるという否定的な考えを取り去らなければならない。カンポグランデに住む従兄に子どもが生まれる前、夢に日本着を着た日本人夫婦が現れた。お産の時に街に出て、病院の壁にかかっている写真を見て夢に出てきたのは谷口先生夫婦であることが分かった。私たちは独りではない。いつも谷口先生が見守っていてくださっています。

【清水柾壱講師】

 パラー教化支部の清水講師は、体験談を語った。フィリピンのミンダナオ島で、12歳の時まで過ごした。太平洋戦争が始まり、母と妹を亡くして日本に引き上げ、9年間過ごした後、トメアス植民地に入った。マラリアにかかり薬を箱で買って注射を自分でうち、すっかり体を壊した。ある時サンパウロ市に出てきて、帰りの飛行機の中で読もうと本屋で谷口雅春先生の書いた『人生読本』を買った。「病気は自分の責任である」と書いてあり、ベレンに着くまでに病気が治ってしまった。そのころはまだ生長の家のことを知らず、谷口先生の本を買うためにだけサンパウロに行き、30冊近くの本を買ってむさぼるように読んだ。「常に明るいことを考える」、「与えよ、さらば与えられん」を実行して、今では5つの会社を経営するまでになり、生長の家の教えを子ども、孫に至るまで実行しております。

【城代洋講師】

 『拝み合いの生活』と題して講話を行った。朝起きた時、夫婦、親子で互いに手を合わせて拝み合うようにすると、不思議と家庭円満になる。「夫は愛の神様」と思って、妻は夫に手を合わせ、「妻は愛の神様」と言って、夫は妻に合掌する。そんな両親の下で育てられた子どもは必ず立派に育つものです。日本での話だが、ある時高校生が二階から駆け下りてきて、父親が食事をしている机を引っ掛けてひっくり返してしまった。子どもはさぞ怒られることだろうと覚悟していたら、父親は手を付いて「私がこんな所で食事をしていたのが悪かった」と頭を下げた。親子は涙を流し抱き合って、互いに許し合ったという。

【佐藤エルミニオ講師】

 日系3世の体験談。19歳の時、イビウーナの練成道場で、戦後の昭和天皇がマッカーサー元帥と会見し、「自分の命はどうなってもよいから、これで日本国民を救って欲しい」と言って皇室の金を渡し、マッカーサーが後に自伝に「私は神を見た」と書き残したという話を聞いて感激しました。谷口雅春大聖師は「ブラジルはすばらしい国だ」とおっしゃいました。先住民、大自然を大切にし、これからも大和民族の精神をもって、大自然を保全していく運動を起こす必要があると思います。

【村上真理枝講師】

 『愛はすべてを癒す』と題して講話を行った。私たちは常に神とともにあり、どこへ行こうとも神の領土です。取り越し苦労をしたり、心配する必要もありません。生長の家では「自分は病気であるとは真理にかけて言う事はできないのです」と教えています。また「われらの内に存在しうるすべてのものは神に等しい」とも言っています。神は人間に感動して欲しいのです。感動して生活するようにしましょう。神は毎日太陽を昇らせてくださいます。感動して、日々改めて生活を送りましょう。結婚式の時以外に醜い妻の顔を30年間も見た事のないという夫が肺を病み、喀血して死にそうになった時、その妻が夫の手を握って一晩ぐっすりと眠らせると病気が治ったという例もあります。

【向芳夫本部講師】

 『愛の実現する世界』と題して講話。愛に始まり、愛に終わる。愛する者は救われ、解放され、自由になります。「教育の第一義は正しく愛することにある」。父母に感謝し、父母を愛することです。現代教育は愛に欠けるところが多過ぎる。人間の尊さを愛する者を「真の教育者」と呼びます。愛は肉体に付いた理念ではなく、霊に属する性格のものです。