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サッカー=女子代表がW杯敗退=マルタの得点は世界タイに=男子も南米杯であわや敗戦

ニッケイ新聞 2011年7月12日付け

 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会12日目の10日、3大会ぶりの優勝を狙うアメリカと前回準優勝のブラジルの対戦は、延長戦も2対2でPK戦にもつれこんだが、ブラジル代表は3対5で負け、準々決勝敗退となったと11日付エスタード紙などが報じている。
 ブラジルは前半2分、ダイアネ選手によるオウンゴールの影響で、思い通りに試合を運ぶことができなかったが、後半20分にゴールエリア内でマルタ選手が倒されて得たPKを同選手が決め、引き分けとなった。
 延長戦は前半開始2分にブラジルのマルタ選手が2点目を決めて勝利を決めたかに見えたが、後半のロスタイムに米国のワンバック選手が同点ゴールを決め、PK戦にもつれこんだ。
 両チームが交互に選手を出すPK戦は米国先行で始まったが、ブラジル3人目のダイアネ選手がキーパーに止められたのに対し、米国は全員が得点したため、5対3でブラジルの準々決勝敗退が決まった。女子の対米国戦成績は、28戦中24敗となっている。
 10日の試合で2点を決めたマルタ選手はW杯での得点数を14とし、女子世界記録と肩を並べた。しかし、男子の世界記録(15点)を超すためにはもう4年待たなければならず、残念な結果となってしまった。
 一方、現在アルゼンチンで行われている南米選手権(コパ・アメリカ)出場中の男子代表は、アルゼンチン同様、2戦連続引き分けとなっており、優勝候補筆頭の2チームが予選トーナメントで苦戦している。
 ブラジル代表は9日の対パラグアイ戦で前半に1点を決め、リードして後半を迎えたが、後半立て続けにゴールを許して逆転された。しかし、試合終了間際の後半44分、フレッジ選手がゴールを決め、引き分けとなった。
 B組のブラジル代表は勝ち点2でパラグアイと並び2位となっており、同組首位は勝ち点4のベネズエラ、最下位は勝ち点1のエクアドルとなっている。
 ブラジル代表は13日、エクアドルと試合を行うが、決勝リーグに進出するには絶対に勝たなければいけない。
 今回の試合で活躍することが出来ず観客から罵声を浴び、国内でも批判されているネイマール選手に対して、監督のマノ・メネゼス氏は「選手が活躍することをもっと根気強く待ってほしい。彼は強くマークされており、振り払う方法を学ぼうと努力している」と述べており、彼(ネイマール)が優秀な選手だと話している。