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TAV入札=応札は一社もなく終了=規定見直し迫られる政府

ニッケイ新聞 2011年7月12日付け

 リオデジャネイロ市とサンパウロ市、カンピーナス市を結ぶブラジルで初めての高速鉄道プロジェクト(TAV)の入札が、予定通り11日に行われたが、同プロジェクトに対する応札企業やコンソーシアムが全くない状態で終了した。これにより政府は、7月29日に開札予定だった入札を再延期する必要があると同日付G1サイトなどが報じている。
 予定通りの日程で入札実施との方針は8日に発表されていたが、同プロジェクトに興味を示す3つの企業連合が先週までに入札延期を申請しており、応札者なしという結果は予想されていた。
 同プロジェクトについては、TCU(連邦会計検査院)も6日、入札規定の変更を命じたが、ANTT(国家陸路輸送庁)のベルナルド・フィゲイレド会長が8日、TCUの発表について上訴することもできると述べるなど、延期を拒否。政府も8日に、入札日程維持を発表していた。
 入札不成立で政府は条件見直しを迫られた形となったが、11日午後2時50分時点では今後の見通しについてはまだ発表されていない。

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