ニッケイ新聞 2011年7月12日付け
ア・マッシャードで10日にあった招魂祭。薄暮の午後5時、日本人墓地の全284基にろうそくが灯された。毎年この時間になると風が止まるというのが同地に伝わる不思議。昼頃には凧が飛ぶほど強く吹いていた風が止み、木々のざわめきも消えて墓地を静寂が包んだ。会場に残った人らと共に、日没につれて鮮明になる〃消えない灯〃を見つめた。
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席題などによる大会自体を行なわず、結果のみの発表で行なうこととなった「全伯俳句大会」。理由を聞くと、文協の体制整備の遅れであるらしい。選挙があったのは4月末。理事や委員会メンバーが揃わず、2カ月経った6月末にようやく体制を発表する体たらくはご存知の通り。ほかのイベントは順調に行なっているが参加するのが一世中心の事業だとこの始末…。第1回が盛況だっただけに残念がる声も。〃一世軽視体制〃はまだまだ続きそう。
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「サンタンデル銀行のガルボン支店の受付が遅すぎる」との苦情がよく聞かれる。「30分待ちはまだ良いほう。酷い時は軽く1時間以上。忙しい時はとても待っていられません」と憤る。南銀時代からの伝統ある支店として日本語での応対要員もおり、付近の人には実に便利な存在だ。地下の一般支払いカウンターではなく、地階の中ほどにある個人デスクのことだ。対応者は一生懸命にやっているが、なにせ人数が少なすぎる。せっかくの日系社会向けに残した支店なのだから、支店長判断でもっと担当者を増やし、サービス向上を図ってはいかが。