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Gol=Webjetを買収か?=市場占有率40%に拡大=大都市への事業展開目指す

ニッケイ新聞 2011年7月13日付け

 航空業界大手のGolが8日、業界4位のWebjetを9600万レアルで買い取ると発表した。民間航空監督庁(Anac)の承認などはまだだが、Webjet路線は料金の安さで知られており、関係者からは航空券の値上がりは必至との声も出ていると9〜12日付エスタード紙などが報じている。
 買収が実現すれば市場からWebjetの名前が消える上、Golの市場占有率は40・55%となり、44・43%のTamとの寡占状況が一段と進む。
 買い手のGolは2012年末までに経済防衛行政審議会(Cade)による承認を期待しており、ブランド名の放棄のほかに、古くなってきたWebjetの航空機を2年間ですべて取り替える見通し。同社の計画では、Webjetの顧客にもGolと同じサービスを提供する予定だ。
 Gol航空会社のコンスタンチノ・デ・オリヴェイラ・ジュニオル社長は、今回の買収の目的は大都市や州都への事業展開で、これらの空港には運行を拡大するだけのスペースがないと説明。両社とも同じ層の顧客を相手としており、二つの航空会社を維持する必要がないと述べている。
 同社長によると、統合による相乗効果は、最初の2年間で1億ドルと予想されている。また、Webjet従業員約1600人の解雇の可能性を否定し、逆に、路線再編成でより多くの従業員が必要となるとの見通しを明らかにしている。
 8日に発表された契約では、GolはWebjetの約2億1500万レアルの負債を引き継ぐこととなる。
 買収によって航空業界での力を増大することになるGolだが、ベイン&カンパニーのコンサルタント、アンドレ・カステルリニ氏は「統合後の航空料金の基準はGolとTamとの間の価格競争となるため、航空料金の値上げには繋がらない」と評価している。
 また、コンスタンチノ社長本人も、11日のジャーナリストや投資家との話し合いの中で航空料金の値上げはありえないと話しており、「航空輸送の普及のためにも競争力のある料金で提供する」と述べている。
 経済が減速傾向を見せている中でも国内便の需要は増えており、国内航空会社組合(Snea)は成長予測を年15%から20%へと引き上げている。今回の買収が成立すれば更なる成長が予測されるが、一方で空港のインフラが成長についていけるかが問題となる。

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