ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

TAM機事故から4年=軽率な行動が原因と判断=検察庁が関係者3人を起訴

ニッケイ新聞 2011年7月14日付け

 TAM航空会社のエアバスA320の悲劇から4年が経とうとしている11日、連邦検察庁が、デニゼ・マリア・アイレス・アブレウ元Anac(民間航空庁)理事長と、事故当時TAM航空会社業務担当副社長だったアルベルト・ファジェルマン氏、飛行安全担当理事だったマルコ・アウレリオ・ドス・サントス・デ・ミランダ・エ・カストロ氏の3人を起訴したと12日付エスタード紙が報じている。
 サンパウロ市第一連邦裁刑事部で登録された起訴状は約50ページ。検察庁のロドゥリゴ・デ・グランジス検事によって告発された3人は、2007年7月17日に199人の死者を出し、ブラジル航空史上最大の悲劇となったエアバスA320の事故に対して、同航空機を危険にさらしたと起訴されている。
 同事故とその後の混乱の責任を取り、2007年8月24日に辞表を提出したデニス氏については、グルービング(降雨時にタイヤと路面の間の排水を助ける役割をもつ滑走路の細い溝)が施されていないコンゴーニャス空港の滑走路の使用を解放し、軽率な判断を下したと告発されている。また、改修後の滑走路が安全基準を満たしているか否かの確認を怠った責任も問われそうだ。
 一方、TAM航空会社の取締役2人に対しては、コンゴーニャス空港の滑走路の状態が良くないと知っていたにも関わらず危険な降雨時に同滑走路への着陸を許可したことは、両者の過失と判断している。
 デニス氏に対する告発は、ルーラ政権時代に任命された主要役職者の直接的な責任を問う初めてのもので、デニス氏は元議員で労働者党のジョゼ・ジルセウ氏とつながりを持っていた。
 Anac理事長だったデニス氏は常に無罪を主張しており、軽率な判断は下していないと釈明している。有罪判決が下った場合、デニス氏には、2006年に154人の死者を出したGOL航空のボーイングと小型ジェット機レガシーの接触事故の責任を問われて有罪判決が下ったジョセフ・レポレ氏とジャン・パウル・パラジノ氏と同様、懲役1年4カ月〜4年の刑が科せられることになる。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button