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BRFの合併問題が前進=Cadeが条件付きで承認=資産17億レアル分は売却

ニッケイ新聞 2011年7月15日付け

 Cade(経済防衛行政審議会)が13日、2年以上にわたって検討していた食品業界2大メーカーのサジア(Sadia)とペルジゴン(Perdigao)の合併を条件付きで承認したと14日付エスタード紙などが報じている。
 サジアとペルジゴンの合併で誕生したBRF(ブラジルフーズ)は、総収入の87%と国内販売78%のシェアを維持する形で、合併承認を勝ち取った。
 Cadeが合併承認に際して出した条件は大きく分けて二つある。一つはペルジゴンの商標の使用を3〜5年間禁ずるもので、ハムやリングイッサ、サラミ、ラザニア、冷凍ピザなど九つのカテゴリーが対象となる。また、肉市場におけるバタヴォ(Batavo)の商標使用も4年間にわたって禁じられた。
 もう一方の条件は、BRFの国内市場での生産能力の30%を売却するというもので、対象にはレゼンデ(Rezende)、ウィルソン(Wilson)、テキサス(Texas)など、BRFが所有する12の小ブランドや工場10カ所、流通センター8カ所、食肉処理場4カ所、飼料工場4カ所、養鶏場12カ所、養鶏孵化場2カ所が含まれている。
 また、BRFは今後、放棄する小ブランドで失うシェアを回復するための新ブランドの立ち上げを禁じられている。
 BRFによると、売却の対象となる資産は17億レアル相当で、商標の使用停止による損失を合わせた損害額は30億レアルに達するという。これは、同社の売上227億レアルの約13%に相当する。
 交渉の最前線にいたCadeのリカルド・ルイス審議官によると、ペルジゴンなどの商標の一時的な使用停止は、同業界への新しい企業参入のためにサジアを無防備にする唯一の方法で、対象となったペルジゴンの商品は国内市場での同商標売上の80%を占めるものだと説明している。
 今回の承認について、BRFのジョゼ・アントニオ・ド・プラド・フェイ社長は「交渉が成立してよかった。条件も悪くなく満足している」と安堵の色を見せ、「今回の承認は我社の必要性に応えたもので、独占禁止法抵触の懸念も晴らせる」と言うが、BRFは一部商品で突出したシェア(ラザニア90%、ハンバーグ80%、ピザ70%、ハム70%)を占めることになるため、商品の値上げなどを心配する声も出ている。

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