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W杯=開会式はサンパウロ市で決定か=情報漏れで腹立つFIFA

ニッケイ新聞 2011年7月15日付け

 2014年のワールドカップ現地実行委員会(COL)が13日、サンパウロ市のイタケロン(パウリスタ・コリンチアンス・スポーツクラブ・スタジアム)建設のための金融保証を承認し、同スタジアムが同大会の開会式場となることが確認されたと14日付フォーリャ紙などが報じている。
 イタケロンを開会式場にとの話は昨年中から出ていたが、建設を担当するオーデブレヒト(Odebrecht)が資金面の保証人となることを認め、イタケロン承認の最後の障壁だった問題が解消された。
 イタケロン建設のための不動産投資ファンド株へのアクセス権は一般の人にもあり、BNDES(社会経済開発銀行)への返済のために使われる同ファンドが不十分だった時は同社が補う形となる。現在残る問題は、BNDESと共にワールドカップのための特別融資を扱う銀行を決めることのみとなっている。
 一方、国際サッカー連盟(FIFA)は、イタケロンが開会式場として使用されるという情報が事前に漏れたとして正式発表を延期。同団体理事らは情報漏れについて、ブラジルサッカー連盟(CBF)とCOLの会長、リカルド・テイシェイラ氏に対し非常に立腹していると同日付エスタード紙が報じている。
 情報漏れの源は、12日にカサビサンパウロ市長などに電話をし、イタケロンについての良い結果を通告していたテイシェイラ氏とされている。
 FIFAは3週間ほど前に開会式を行う都市の発表を10月20、21日の執行委員会会議後に延期していたが、情報が既に漏れたため、発表を前倒しするよう圧力がかかり始めた。現状では、28日にリオデジャネイロで開かれる会議でイタケロンでの開幕戦開催が発表される可能性があると見られている。

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