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サンパウロ州政府=警察に15%の昇給か=キャリア構成の改善も=来年はさらに11%調整

ニッケイ新聞 2011年7月16日付け

 ジェラウド・アルキミンサンパウロ州知事は14日、国内最低の給料が支払われている同州の軍警と市警に対し、15%の給与調整及び、キャリア構成の改善を行う提案を発表したと15日付エスタード紙が報じている。
 サンパウロ州政府が提案した今回の変更は、州議会を通さなければならないが、州議会で承認された場合、7月1日から適用されることになる。
 現在、サンパウロ州市警の内部構成はキャリアごとに五つのクラスに分かれており、上層部に空きがあるたびに第4から第1クラスへと順次昇格され、最終的には特別クラスまで達する。しかし、今回の提案が承認されれば、最下部の第4クラスが消滅するため、警察官の初任給が実質的に増えることになる。例えば、人口50万人以下の町の警察署長(第4クラス)の初任給は、現在の5559レアルから第3クラスの6605・29レアルに調整されることになる。これにより、国内最低とされていた同州の警察署長の給与は下から4番目に向上する。また、勤務年数に応じた昇格も規定に加えられる予定だ。
 今回の変更は、現職の警官や予備役の人、定年退職した人たちへも適用されるため、合計25万3386人が給与調整の対象となっている。
 2012年8月にはさらに11%の調整が予定されており、2年間の調整率は27・7%に達する。
 一方、軍警の組織内では大きな変更が見られ、必要な年数精勤し、3回以上昇格の推薦を受けなった場合、強制的に定年退職となる。この変更の目的は若い世代を活気付けることで、年配者が増えて上級職の空きができにくく、昇格する機会が少なかった若い人たちの台頭を奨励している。
 州政府は、キャリア構成の改善と昇給のほか、今後数カ月の間に公共安全部門の警察官を増やすことを予定しており、刑務所がある市に対しては、裁判などに容疑者を連行する時の護衛として約1千人を新しく雇う。護衛役も兼ねていた軍警は警備などに集中できるようになるが、軍警そのものの働き増強のためには、9月から2190人が新しく採用される。
 今回の提案が承認された場合、同州政府には13億6千レアル/年の費用がかかり、2012年の11%の昇給を合わせると、30億レアルに達する。公共管理局のジュリオ・セメギニ氏によると、今回の昇給は2011年の予算に関与することなく行われたが、2012年分の資金については、どの部門の経費を削減して捻出するか、企画局との検討が必要だ。治安部門に次ぐ改善計画は保健関連部門だという。

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