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コパ・アメリカ=ブラジル8強戦で敗退=まだまだ不安定な新世代=PK戦含め1点も取れず

ニッケイ新聞 2011年7月19日付け

 コパ・アメリカ(南米選手権)の準々決勝2試合が行われた17日、予選リーグをトップで通過したブラジル代表はパラグアイと対戦したが、0対0で突入したPK戦の末、2対0で敗退したと18日付エスタード紙などが報じている。
 南アフリカでのワールドカップでも準々決勝敗退の悔しさと新世代への期待を負って挑んだはずのマノ・メネゼス監督率いるブラジル代表は、パラグアイの守備を突き破ることが出来ず、無駄の多い攻撃を120分間繰り返し、無得点のままPK戦へと持ち込まれた上、4選手全員がPKに失敗するなど前代未聞の失態をさらす形で同大会を後にした。
 試合前半はロビーニョ、パト、ネイマールを軸にガンソが絡んで攻めたブラジル代表は、チャンスをうまく掴めず、ゴールを決めることが出来なかった。後半も攻め続けたが、相手ゴールキーパーのビジャール選手の活躍により、得点を得られなかった。
 延長前半、接触プレーから生まれたケンカでブラジルのルーカス・レイヴァ選手とパラグアイのアルカラス選手が退場となり、10人対10人に。延長後半も同じような試合運びとなり、両チームとも無得点でPK戦に突入した。
 PK戦ではブラジル代表のエラーノ、アンドレ・サントス、フレッジがゴール枠を大きく外した。チアゴ・シウバはゴール内へとシュートしたものの、試合で大活躍した相手ゴールキーパーによってまたセーブされてしまい、延長戦までの120分間とPK戦を合わせ、1点もゴールを決めることが出来ずに負けてしまった。
 監督就任後初の公式大会での無残な敗退で、マノ監督解任かもと思われたが、ブラジルサッカー連盟(CBF)のリカルド・テイシェイラ会長は同監督の活躍をまだ期待していると話し、現体制を維持することを発表している。
 これに対してマノ監督は「ブラジル代表は2014年のワールドカップにはしっかりした状態で参戦するつもりだ、もし無理だと感じたら、自分から明らかにする」と述べ、「引き続き批判してもいいが、監督を替えたところで何かが変わるとは思わない。アルゼンチンも監督を変えたが、結果は変わらなかった」と話した。
 ブラジル代表の次の試合は8月10日に行われるドイツ代表との親善試合、7月25日には出場選手が発表される予定。